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滝越停車場
ボタン
王滝森林鉄道,滝越停車場
三浦屋旅館付近から見た停車場。
2005年5月上旬撮影@ワル沢氏
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
やまばと号機関車庫のぞば。踏切標識。こんなのあったんですね。道路(本線跡)は舗装工事中のようです。
写真提供:H.T氏 撮影日:1979年5月2日
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
水交園すぐ先の王滝川を渡る旧滝越橋。国宝級のブツだ。
写真提供:わさび様 撮影日:1968年7月
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
左写真とほぼ同位置。右が現在の滝越橋。
2005年5月上旬撮影
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
氷ヶ瀬小俣林道より御嶽山と滝越集落(矢印)を望む。右(御嶽山)に、長野県西部地震で大崩落した箇所と土石流の痕跡が伺える。
2005年5月上旬撮影@ワル沢氏
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
滝越集落。
2005年5月上旬撮影@ワル沢氏
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
やまばと号。ブレーキテスト中でしょうか。いずれにしても、もうすぐ発車。
写真提供:U太氏 撮影日:1974年8月
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
さようならみやま号車内より停車場を望む。住民総出でお見送り。滝越屋ばーちゃんはどこカナ。
写真提供:源太郎氏 撮影日:1975年3月31日
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
同上。遠ざかる停車場。通信柱の横にいるのは平沢商店のご主人(故人)。左に火の見櫓とプレハブ小屋が見える。
写真提供:源太郎氏 撮影日:1975年3月31日
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滝越停車場
王滝森林鉄道,滝越停車場
やまばと号車内より滝越集落を望む。手前は王滝川ダム湖。中央の森が八王子神社。その左の建物が元分校(現・水交園)。
写真提供:U太氏 撮影日:1974年8月
使命おえる王滝林鉄
新聞スクラップより(昭和49年10月31日/新聞名不明)
全国唯一の森林鉄道として人気を集めた木曽の王滝森林鉄道は、きょう31日が一般観光客へのお別れ運転となる。大正12年から始まってちょうど半世紀に及んだ木曽ヒノキ搬出作業もこの冬の降雪とともに終わる。来春からは、林鉄にかわりトラックが主役となるが、今建設中の林道には、自然破壊や危険が多いなど、組合側が当局を追求する構えを見せている。職場がなくなる林鉄関係職員の新しい配置先もまだ決まっていない。林鉄を生活の足に利用してきた山村の住民は、線路跡を生活道路に、と要望しているが、これも未解決。林鉄にかかわってきた地元の人たちにとっては、生活につながる深刻な問題が多い。

【今年は約5000人も/人気】
観光客のためのサービスは、1日1回で定員は先着順に20人。「狭き門」の乗車ワクをめぐって観光客の陣取り作戦は紅葉の深まるにつれエスカレート。前日の午前中から貯木場入口の乗り場に並ぶ組も出て上松運輸営林署は大あわて。徹夜組がたき火でもしては、数億円分の貯木場のヒノキが危ないーーと説得。並んだ人達がお互いの顔を確認し、翌朝「確かにわれわれが先着」と認め合うルールを自主的につくって切り抜ける一幕もあった。 王滝森林鉄道は上松町から岐阜県境に近い王滝村本谷まで本線48キロ。来春の廃止を前に運行に当たる上松運輸営林署は昨年、梅雨明けの7月末から10月の末日までの約3ヶ月にかぎり、午前8時40分上松発の「みやま号」に一般観光客の便乗を認めた。区間は途中の王滝村田島まで片道20キロ。乗車した観光客は昨年4550人、今年は10月30日までで約4900人、10%増。マッチ箱のような客車でガタゴトと山間を縫っていく「時速20キロのユックリズムが良い」と、観光客。期間中は、「いつ乗れる」「いつ並べばいいか」など都会から同運輸営林署への問い合わせ電話が毎日十数件。「仕事にさしつかえることもあったが、大きなトラブルもなく来た。今日も無事故で運行したい」と、閉幕を前に運輸課長は気をつかっていた。

【資料の保存計画/今後】
本線はこの冬で、50余年の歴史を持つ木材輸送を中止。開発中の林道を使ったトラック輸送に切り替える。長野営林局は上松町の赤沢自然休養林に総額約4000万円で「赤沢記念館」を51年度までにつくり、機関車、客貨車をはじめ各種の、森林鉄道と山の歴史資料を保存展示する計画だ。地元の木曽郡下の町村や岐阜県川上村、機関車メーカーなどからも展示用の機関車、客貨車が欲しい、ーとの要望が寄せられてる。 だが、当分山の手入れや連絡用に運転することもあり、線路の撤去時期は決まっていない、ーという。

【まだ決まらぬ60人/新しい職場】
来春に木材輸送をやめると、上松運輸営林署の森林鉄道関係者60人を中心に新しい職場に移る人が出るーと上松運輸営林署。関係者はトラックや大型機械の運転免許を取るなど準備を進めているが、「通勤出来ない山への異動など労働条件の悪化は認められない」などとする組合側と当局側が現在も交渉中。来年春の正確な職場はまだ決まっていない。 組合の調べだと、同運輸営林署組合員の平均年齢は47歳。「生活の激変しない方法で早く職場を決めてほしい」と、心配している人が多い。

【落石対策が不十分/林道】
長野営林局は、今年中に王滝ー本谷間の御岳林道35.6キロを完成させる。ほかに小俣、うぐい川林道も延長工事中だ。標高1000メートル前後の急斜面を切り開いた林道で、土砂をそのまま谷に捨てたり、水源を汚したり、森林を破壊している個所が目立つと、全林野上松運輸営林署分会(川瀬委員長)が調査を進めている。「多雨地帯なのに岩石や土砂の落下防止対策が十分でなく、このままではトラック輸送は危険だ」と、川瀬委員長らは当局が、安全対策を実施するまで、トラック輸送への切り替えを認めない姿勢をみせている。

【線路、道路化を要求/生活の足】
王滝村でも本谷に近い滝越地区の住民25世帯、約80人が、役場のある中心部の往復に林鉄を使っている。毎朝の通勤・通学者、買い物らを乗せて、「やまばと号」が田島へ下っている。夕方はこれらの人を乗せて滝越へ帰る。特発、便乗もOKで、急病人も運び、12キロを40分で結ぶ。かわりの御岳林道では、夏でも車で1時間30分もかかり、車を運転出来ない老人や子供たちは足がなくなる。また、冬は雪で使えない。このため、滝越地区の人達は、現在の林鉄路線を道路化して近道を保障せよーと、2年前から長野営林局に要求している。 上松運輸営林署の話だと、「これも十数億円前後の工事費が予想され目下、林野庁で検討中で結論は出ていない」という。滝越地区の三浦征弘副区長(36)は「この冬は林鉄があるけれど、来年は大雪で孤立するー心配があり、落ち着いて暮らせない。子供たちの通学も困難になる」と、営林局の返事を不安な気持ちで待ち続けている。

------- 王滝森林鉄道本線18 END -------
王滝森林鉄道路線図

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