浦・黒河内森林鉄道(伊那営林署)関連年譜
明治4年11月20日 高遠県・伊那県を廃止、筑摩県となる
明治9年8月21日 筑摩県を廃止、長野県に統合
明治15年 三峰川・小瀬戸の湯開湯
明治22年4月1日 中尾村・市野瀬村・杉島村・浦村が合併し、伊那里村誕生
明治22年8月30日 諏訪、上伊那郡下のすべての官林・官有御料地編入決定
明治37年10月11日 三峰川・御料林の木材搬出(川狩り)始まる(小瀬戸ー高遠間)
明治41年1月1月 御料局を帝室林野管理局と改称
明治45年1月4日 伊那電車軌道(大正8年に伊那電気鉄道へ改称)・伊那北駅開業
大正13年4月13日 帝室林野管理局を帝室林野局と改称
昭和12年 帝室林野局の長官が、長野県下の御料林を巡視
昭和13年 帝室林野局がアルプス山麓の森林開発に乗り出す
4月13日、浦森林鉄道建設の測量始まる
7月3日、伊東千幸(故人)が木曾支局へガソリンカーの運転見習いに向かう。後に浦・黒河内森林鉄道の運転手になる
10月、浦伐木事業所を小瀬戸に開設(作業開始は昭和14年1月1日 / 主任、旦那衆5名、事務員、持子など計15名)
10月、御料林の原木調査が始まる
昭和14年 1月1日、帝室林野局木曾支局諏訪出張所の管轄区域を割いて、伊那出張所(伊那営林署)新設
杉島貯木場完成
川下げ(川狩り)全面廃止。最後は小瀬戸ー岩入(杉島)間
昭和14年8月 浦森林鉄道建設工事に着手(杉島ー小瀬戸10.5km)。吉沢組・岡谷組・金井組が3工区に分かれて施工
昭和14年9月 黒河内森林鉄道建設工事に着手
昭和15年 三峰川・小瀬戸流域にて木馬運材始まる。橋梁材搬出完了
伊那北貯木場開設(伊那営林署の最終貯木場)
昭和16年 7月、浦森林鉄道・杉島ー小瀬戸(10.5km)完成
浦森林鉄道・小瀬戸谷作業軌道敷設(?)
三峰川・大曲伐木所開設
8月、浦森林鉄道による木材輸送開始
酒井工作所製内燃機関車導入
木曾型集材機導入
昭和17年 浦森林鉄道・小瀬戸ー大曲(3.3km)完成
浦森林鉄道・大曲南沢作業軌道敷設
ガソリントラックが木炭車に変わる
昭和18年 浦森林鉄道・西風巻作業軌道敷設
浦森林鉄道・大曲木橋の奥より開削始まる
昭和18年8月1日 伊那電気鉄道線・伊那北駅が飯田線の一部として国有化され、国鉄の駅となる
昭和19年 浦森林鉄道・大黒沢鉄橋の上まで開通
営林局が小瀬戸の湯を買収して改築(その後、営林局の保養所となる)
昭和20年 浦森林鉄道(大曲ー荒川6.9km)完成
昭和21年 杉島製材事業所開設
昭和22年 林政統一
木曾地方帝室林野局伊那出張所から伊那営林署となる
昭和23年 国有林野経営規定制定
伊那営林署長と伊那営林署分会とで労働協約が締結され、団体交渉権が確立される
国鉄バス高遠線開通(高遠ー伊那里 ほか)
昭和24年 林野局を林野庁と改称
昭和25年 三峰川・西鎧岩沢索道完成(作業軌道の代替え)
営林局署労務者取扱規定実施
営林局署職員の制服貸与規定制定
制服・制帽の貸与開始
昭和26年 浦森林鉄道・大曲木橋を鉄橋に架け替え
三峰川・大黒沢曲線索道完成(林野庁長官賞受賞)
営林局署労務者処遇規定実施
常勤労務者制度実施
浦森林鉄道・荒川線(荒川ー北荒川2.88km)着工 ※この年は1.5km工事
昭和27年 浦森林鉄道・荒川線(荒川ー北荒川2.88km)完成 ※この年は1.38km工事
浦森林鉄道・瀬戸峡木橋をコンクリートアーチ橋に架け替え
浦森林鉄道・荒川に浦伐採事業所開設
昭和28年 三峰川・荒川谷の伐採着手
昭和29年 三峰川・北荒川索道作設
三峰川・丸山谷索道完成(昭和40年廃止)
三峰川・大曲抜沢上部に於いて、氷出し運材実施
※氷出し運材斜めに付けた歩道を利用し、谷側に雪を張り付けて水を撒き凍らせて、材を滑らせて索道盤台まで運材をする
昭和30年 三峰川・南荒川曲線索道作設(内角100度)
昭和31年 三峰川・丸山谷土木索道完成(主索30mm、延長3.2km)
昭和32年 伐木作業にチェンソーを全面的に導入
昭和33年 浦森林鉄道・エアーブレーキ化される
三峰川水系県立自然公園指定
昭和34年 4月1日、美和村と伊那里村が合併し、長谷村が誕生
8月14日、7号台風により、三峰川・荒川事業所や作業員宿舎などが流失
8月14日、7号台風により、浦森林鉄道・大曲鉄橋流失をはじめ各所で甚大な被害
8月14日、7号台風により、浦森林鉄道・荒川線(荒川ー北荒川2.88km)流失し廃止
8月14日、7号台風により、杉島貯木場および杉島製材事業所流失
浦森林鉄道延長線(荒川ー本谷1.97km)新設
昭和36年 6月27日、梅雨前線による災害(三六災害)。菰立沢や三峰川の氾らんで、戸草地区の家屋全4戸や森林鉄道が流失
三六災害により、浦森林鉄道(杉島ー戸草3.8km)廃止
三六災害により、浦森林鉄道・延長線(荒川ー本谷1.97km)流失し廃止
三六災害により、杉島貯木場が再度流失し廃止。戸草に中継土場新設
昭和38年 三峰川林道(桃の木ー小瀬戸)完成
浦森林鉄道(戸草ー小瀬戸6.7km)廃止。自動車道に切替
9月、杉島第二堰堤着工
昭和39年 三峰川関連林道工事完成
3月、杉島第二堰堤竣工
5月、浦森林鉄道(小瀬戸ー荒川10.2km)廃止。自動車道に切替。伊那営林署管内から森林鉄道なくなる
昭和40年 浦森林鉄道撤去作業完了
三峰川・小瀬戸総合事業所新築
三峰川製品事業所開設
昭和41年 三峰川・舟形索道完成
昭和48年 三峰川上流域においてダム適地調査(予備調査)を開始
昭和54年 営林局が小瀬戸の湯(保養所)を長谷村に払い下げる(後に、村営「小瀬戸鉱泉塩見荘」として営業開始。後に廃業)
昭和59年1月16日 伊那北駅、車扱貨物の取扱を廃止
昭和62年4月1日 伊那北駅、国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる
平成元年8月 戸草ダム使用権(工業用水・発電事業)の申請
平成13年月7月 戸草ダム使用権(工業用水・発電事業)の取り下げ申請
平成18年3月31日 長谷村が伊那市・高遠町と合併し、新・伊那市が発足
平成20年6月 国土交通省が戸草ダム事業を中止する方針を発表
平成25年3月 浦森林鉄道が伊那谷遺産(国土交通省・天竜川上流河川事務所)に選定される
平成25年4月1日 伊那北駅、窓口を廃止し無人化